16年ぶりの五輪
16年ぶりの五輪は、ほろ苦い味だけを残した。石島のブロックや米国のサーブ、レシーブのミスを突いて競り合う。1964年の東京大会で五輪競技となったバレーボール。
第1セット。中国戦では歓声に動揺したかのような敗北を喫し、格下のはずのベネズエラにも完敗と、国内の試合とは違う雰囲気にのまれた。その輝かしい伝統もこの日で終わった。
日本は序盤は粘った。しかし、金メダルを目指すチームと1次リーグ敗退が決まっているチーム。差は歴然だった。
日本は男女とも金メダル獲得の経験がある上に、出場した大会では必ず1勝は挙げてきた。米国の高いブロックと速いレシーブからの攻撃にさらされた日本は徐々に差を広げられ、結局3セットを連続で落として完敗した。